一緒にカラオケに行ったことがある方であればご存じだと思うが、必ず歌う曲が2曲ある。一曲が、さだまさしの「案山子」である。親元を離れて一人で暮らす子供を思いやる親の気持ちをうたった曲。(ちなみにもう一曲は、水戸黄門の主題歌になっている「あぁ、人生に涙あり」である。これはどの年齢層でも知らない人はいないほど有名な曲なので、なかなか重宝する)
今日ふらふらっと本屋に立ち寄って物色していると、この「案山子」の本を見つけてしまった。さだまさし絵本シリーズの第一弾ということだ。中をめくってみると、詩にあわせた絵がきれいに書かれている。
ちなみに、この曲は説明したように子供を心配する親心をうたっているのだが、実は、さだまさしがこの詩を書いたのは25歳の時だったそうだ。本来なら、親に心配されて、それこそ「元気でいるか?」「街にはなれたか?」「友達できたか?」と言われていてもおかしくない頃に、なぜこの詩が書けたのかとても不思議である。やはり、独り立ちをしていく過程の中で、こういった親達の気持ちをじっくりと想像するそういう時期があるのかもしれない。とはいえ、あらためて口ずさんでみるが、やはり不思議。